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お茶のガイドブック

お茶(日本茶)の産地と言えばどこでしょう?
お茶は全国各地で作っています。

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Point

産地のエリアは、目的によって4つの地域に分類されます。


お茶は、亜熱帯原産なので基本的には温暖な気候で一定の降水量がある地域が栽培に向いています。


日本では、お茶の栽培地域について4つの境界線があります。


1.植樹の北限

2.栽培の北限

3.製茶の北限

4.経済的産地の北限

1.植樹の北限

お茶の木は、なんと北海道にもあるのです。


北海道の禅源寺というお寺に植えられている茶の木が、日本最北端と言われています。

植樹の北限は、茶の木を植えることができる場所の北限という意味です。


2.栽培の北限

「植える」だけではなく、栽培も可能な地域の北限は、青森県の黒石市です。


ただ、茶業が産業として成り立つほど栽培されているわけではなく、一部の農家が自分たちで飲むために栽培しているのがほとんどです。


3.製茶の北限

秋田県能代市、岩手県陸前高田市が「製茶の北限」とされています。

生産量は多くはありませんが、一般に流通しているお茶を栽培しています。


4.経済的産地の北限

新潟県村上市と茨城県大子町を結ぶ線を「経済的産地の北限」と呼んでいます。


お茶の経済的産地とは、お茶の栽培・生産が一つの産業として成り立っている地域のことを指しています。

この経済的産地の北限から南の地域では、殆どの県でお茶を栽培・生産しています。


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静岡 Shizuoka 地図

静岡 Shizuoka

「ここはさ、空気と水と土がいいんだ。植物がキュッと締まるのさ」と園主は言う。

清流、興津川を上流に向かって遡り、標高500mほどにある静岡清水の美しい山間に茶園はある。この辺りの山には一つしか茶園がない。

ヒノキや杉が一体に広がっていて、ホトトギスの鳴声や川のせせらぎが周囲に響き渡るような森閑とした茶園だ。

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空気は確かに澄み渡っている。山からは綺麗な水がこんこんと自然に湧き出て、その水を溜めて茶園に利用している。 近くを流れる興津川にはゴロゴロとした大きな石を数多く見ることができるが、畑の土を掘ると同じような石が出てくる。

この辺りの土地には土の中に多くの石が混じっていて、その石が畑の水はけを良くし、ミネラル分が豊富な土壌になるのだ。園主が言う「土がいい」とは、この特徴のある土壌を指している。

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この静かで美しい山間の地で、有機栽培という言葉さえなかった40年以上前からオーガニック栽培に取り組んできた園主は、人柄の良さを隠し切れない笑顔で白い歯をこぼしながら話す。

「我々、山の上の人たちが農薬を使うと川下の茶園や土地を汚してしまう。川を守り、自然を守るのが山の民の務めなんだ」
物心つく頃から教えられた今でも大切にしている価値観である。

そんな園主が手掛ける有機栽培のお茶は、極上の若葉のような香りを持つ逸品だ。

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「本物の山茶(山で作られるお茶)を作るなら有機栽培で作りたい」「世界に誇れる有機のお茶を作りたい」という想いは40数年を経た今でも尚息づいている。
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奈良月ヶ瀬 Tsukigase 地図

奈良月ヶ瀬 Tsukigase

奈良県月ヶ瀬の園主が生まれ育った地域は、春になるとピンクや白の梅が咲き乱れる美しい里山である。

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子供のころは自然と触れ合うのが大好きな少年だった。田んぼで捕まえたメダカやドジョウ、小川で釣るフナやサワガニ。
しかし、今やそうした生物を見ることは難しい。彼はそんな里山を自身が少年だった頃のような多様な生物たちが暮らす里山に戻したいと真剣に考えている。

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園主が茶園について語るとき、茶園という「点」ではなく、地域一帯の自然を「面」として捉えている。考えてみれば、茶園も田畑も森林も川もすべて地続きであり、その地域に存在する自然の構成要素一つ一つがその地域全体のバランスを保っているのだ。

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そのような考えのもと、お茶の栽培においては、その地域に存在する自然の肥料のみを使う「地域循環」に徹底してこだわる。ススキなどの下草、朽ちた原木や落ち葉など、地域に育つ自然の草木を茶園に還している。

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無論、農薬や化学肥料は一切使用しない。魚粕などのいわゆる動物性有機肥料さえ使用しない。地域の草木は天然ミネラルを豊富に含んでいて、それらを有機肥料として活用することが美味しいお茶づくりにも、地域の里山を守ることにもよい循環になるとの信念からである。

園主の作るお茶は一言でいえば清々しい。体の中にスッと真っすぐに入っていくストレートな味わいと、地域の自然や草木が育む際立った香りは常に新鮮である。

京都宇治 Uji 地図

京都宇治 Uji

京都宇治の茶園は、江戸時代末期に先代が山林を開墾しお茶の栽培を始めたという歴史のある、由緒正しき茶園である。

京都宇治 01
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現在の園主も当初は先代達の教えに従ってお茶の栽培を営んでいた。
転機は20代の時だった。自身でも予期せず、農薬散布中に気分が悪くなりその場で倒れた。入院した病院のベッドの上で考えた。
自身はもちろん、農作業をする家族やスタッフにとっても安心で安全なお茶を作るべきではないか。それが最終的にお茶を飲んでくださる方の健康につながるはずだ。自問自答を重ね、そこから無農薬、無化学肥料の有機栽培への挑戦が始まった。

京都宇治 03
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当時はまだ1970年台前半の高度成長期であり、有機栽培の価値を理解してくれる土壌はなかった。周囲にも有機栽培農家はほとんどなかった。
農薬や化学肥料を使う一般的な栽培方法(慣行栽培)と異なり、有機栽培は農薬を散布しない分、害虫駆除や除草、有機肥料による施肥など大変な作業が待ち受ける。日々自然との戦いなのだ。

お茶は他の農作物よりも農薬散布回数が多いことは意外にも知られていない。そもそも以前は農薬など使っていない自然栽培こそ普通だったのだ。

これからは生産家としても一市民としても環境への負荷を考えねばならないし、オーガニック栽培のお茶の素晴らしさをいつか必ず理解してもらえるときが来るはずだ。その信念と矜持だけで40年以上にわたり、有機栽培で美味しい宇治のお茶を作ることに専念してきた。

京都宇治 05

長年の努力が結実し、今、園主が作るオーガニックのお茶は京都宇治ブランドをリードするような高みにある。

セレクトした煎茶、焙じ茶、玄米茶はどれもまろやかさがあり、上品な味わいのお茶に仕上がっている。どんな食事や甘味にも合う主張しすぎないさっぱりとした味わいは伝統の宇治のお茶らしさでもある。

福岡八女 Yame 地図

福岡八女 Yame

福岡県八女の園主は20代の時、都内の病院にいた。
見舞いに来てくれた友人が出身地のお茶である八女茶をお見舞いとして持ってきてくれたのが人生の転機となった。

地元のお茶の体に染み渡るような美味しさに身震いした。その瞬間に「地元に帰ってお茶を作ろう!八女で一番美味しいお茶を作って見せる」と決めたのだ。

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その道のりは必ずしも平坦なものではなかった。
病気にかかったことで、農薬や化学肥料を一切使わない自然栽培のお茶こそ自らが作るべきお茶であると信じた彼は、自然栽培に向いている土地、散布される農薬が周辺の農地から飛散してこない土地を探してたった一人で開墾しなくてはならなかった。

近隣の山の頂上近くにようやくその場所を見つけた園主は、遠方まで見渡せる急峻な土地を自らの手で切り開いて耕し、一つ一つ茶の苗木を植えていった。
その土地はまるで天空の農園と言ってもいいような場所であった。

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当時、周辺には無農薬、無化学肥料で栽培している生産家はほとんどなく、試行錯誤して自然栽培のお茶づくりを重ねること数年、土こそがお茶の根幹であり、美味しいお茶を育てるのだということに気がついた。

土が健全であると微量要素(ミネラル)の含有量もビタミンの含有量も高くなり、病害虫発生もなくなっていく。土の中の微生物によってバランスが保たれているのだ。

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後年になって気づいたことだが、良い土には弾力があり、自然の甘い香りがする。
それ故、長年に渡って土作りに励んできた茶園にはイノシシを始め、あらゆる小動物が来訪する。雑草は毎日、栄養分の高い土により、すさまじい勢いで成長する。彼らにとってもまた楽園なのだ。

そのような天空の楽園で作られる園主のお茶は、自然の野性的な力強さを感じるコクがあり、八女の大地のやさしい香りもする。自然が作り出す恵みの一杯である。

佐賀嬉野 Ureshino 地図

佐賀嬉野 Ureshino

佐賀県嬉野の園主は、お茶について一旦語り始めると止まらない。

まるで自身の孫であるかのような自らのお茶について、目尻を下げて熱く語りはじめる。

地元の高校を卒業後、父の経営する茶園を引き継いだ。先代である父が無農薬のお茶栽培を始めて以来、30年近くに渡ってこだわってきたのは「有機農法でもっと美味しいお茶を作る」ことだ。

佐賀嬉野 01
佐賀嬉野 01
長年の試行錯誤を経て作り上げた有機栽培の方法は、今や大学教授やその道のプロが尋ねに来るほどだ。

その独自の方法が微生物による有機発酵肥料、いわゆるバクテリア農法へのこだわりである。お茶の葉は与えた肥料に大きく影響されると園主は言う。カステラの水あめの絞り粕や米ぬか、ヨモギなどの天然野草を使った秘伝の有機発酵肥料はどの農家にも負けないと自負する。

なぜ、そこまでこだわるのか?美味しくて誰もが安心して飲める有機栽培のお茶を作ることが自身のミッションだと信じているのだ。

佐賀嬉野 01
佐賀嬉野 01
園主が自身のお茶に関してもう一つ強い想いを持っているのが、薬効としてのお茶だ。

自身が作った有機茶によって、肌や体内の代謝が改善されたといったお客さんの逸話を嬉しそうに話す。話を聴いていると嬉野のお茶が魔法の飲み物に聞こえてくるから不思議である。

園主が作る茶葉は、嬉野地域特有の伝統製法で作られる少し丸みを帯びた形をした美しい色をしており、お湯で浸出しても水色(すいしょく)の鮮やかさは変わらない。

お茶のコク、味もしっかり感じられるお茶だ。嬉野には自然豊かな盆地で日本三大美肌の湯として有名な嬉野温泉がある。そのミネラルを含む良質な水や栄養分を含む肥沃な土が園主のお茶をさらに美味しくさせている。

鹿児島霧島 Kirishima 地図

鹿児島霧島 Kirishima

鹿児島県霧島の茶園はカルガモやヤギがいる賑やかな茶園で、彼らが雑草をついばんだり、踏みならしたりしてくれる。あまりに居心地がいいのか猫も寄ることがあるという実にほのぼのとした牧歌的な茶園である。

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彼の家は代々茶農家で、初代の手によって明治時代に茶園が切り拓かれ、現園主で4代目となる。一見、その知的な風貌や訥々とした静かな語り口は大学教授か哲学者のようである。

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その4代目は従来型の慣行栽培への疑問を徐々に持ち始めていくことになる。
それは、自身が散布した農薬で何度か気分を悪くしたことがきっかけだった。自身がこうした状況にあって果たしてお茶を飲んでくれる消費者へ自信をもってお勧めできるだろうか。有機栽培こそ自らが取り組むべき栽培方法ではないのか。

先祖代々の茶園を守ってきた彼は葛藤した末に、茶園を全面的に有機栽培へと転換することに決めた。

慣行栽培の土壌から有機栽培の土壌へ転換するのは容易ではない。
通常は2,3年を要する作業だ。思った通りに茶葉が育成できるかどうかの保証もない。何度かの試練と試行錯誤を重ね、ようやく園主が考える質の高いお茶を作れるようになってきた。

不思議なもので有機栽培に転換してから、茶園には様々な生き物が共に暮らすようになった。除草を手伝ってくれるヤギやカルガモ。茶園の守り神のような猫はもちろん、テントウムシやトンボや蜘蛛も好んでやってくる。
このような動物たちや生物たちが集まってくる賑やかな茶園が世に一つくらいあってもいいだろうと園主は思う。

霧島は文字通り、霧島山から時々流れてくる霧が発生する。この霧がお茶のテアニンを増やすことでお茶が美味しくなるので茶園にとっては望ましい自然現象である。

鹿児島霧島 05

時折、その霧で目の前1、2メートル先が忽然と見えなくなることもあると言う。そんな時は、作業を止めて霧が晴れるまで静寂の中でじっと待つことにしている。

園主が作るオーガニックのお茶の中から私たちがセレクトしたのは「あさつゆ」という品種の煎茶である。

このお茶を体験していただく度に人々が感嘆の声を上げて唸り、顔がほころんでいく様子を何度となく見てきた。それは霧深い霧島という地でヤギやカルガモが草をついばむ賑やかな茶園で丹念に作られているのだ。

鹿児島知覧 Chiran 地図

鹿児島知覧 Chiran

九州最南端に位置する南九州市一帯は、広大かつフラットな大地に茶園が一面に広がっている。

所々にヤシの木が生えているような南国の雰囲気が漂い、茶園の向こうには太平洋を見渡せるこの知覧の地において30年以上も有機栽培のお茶作りに取り組んできた。

きっかけは自身が散布する農薬が原因で病に倒れたことだった。以来、有機栽培で安全、安心なお茶を作るというのが信念になっている。
30年以上に渡って独自の有機栽培方法を追求し作り上げたお茶は、今や海外でも高い評価を得ている。

知覧を含む鹿児島のお茶の生産量は現在、静岡に次いで第2位と年々急成長している。伸びているだけでなく、日本の茶産地の中でも先進的な取り組みをしている。機械化、大規模経営を進め、お茶の品種もバラエティ豊かな新しい品種での栽培の取り組みを積極的に始めている地域である。

私達が数あるお茶からセレクトしたのは「おくみどり」という希少品種だ。ほのかに感じる渋みの中にコクと甘みがしっかり感じられる煎茶である。
「おくみどり」は近年高い評価を受けているお茶の品種の一つで、中でもオーガニック栽培で作られている「おくみどり」はとても珍しい。

知覧に降り注ぐ南国の陽ざしをたっぷり浴びたオーガニックの煎茶「おくみどり」を体験してほしい。
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